策を練ろう
策士。
こいつは策を練ることで次のターンに大きな動きができるようになるカードです。
極端な効果を持つこのカードですが、これを有効に活かした戦術が「策士ループ」です。
策士ループ戦術では、「毎ターン策士を使用する」ことを目指します。
策士を使用すると手札を全て捨てることになるため、財宝カードでお金を出すことができません。そこで、通常は仮想金がでるアクションカードと組み合わせて策士ループを行うことになります。
しかし、ドミニオンの世界には策士ループに非常に相性の良いカードが存在しています。
この記事では、策士ループと相性の良いカードと、その動き方について網羅的にまとめてみようと思います。
策士ループの基本
策士ループ古今東西の紹介に入る前に、策士ループとは何かを解説します。
前述の通り、策士ループは「毎ターン策士を使用する」戦術になります。
策士の効果でターン開始時に+1アクション+1購入+5ドローを得る[1]いずれもターン開始時に得ることができる効果なので、2ターン分の動きを一度にできるという解釈もありますねことができるため、一度開始してしまえば比較的安定して立ち回ることができる戦術になります。
やり方は以下の通りです。
- 策士ループの安定性を高めるために、デッキの廃棄を行う
- 策士を2枚購入する
- 策士を使用する
- 策士の効果を得たターンで大きく動き (例: 仮想金でお金を出す、獲得系カードでパーツを集める)、最後に策士を使用する
- 3を繰り返す
ここで問題なのが、策士を使うと手札を全て捨て札にする必要があるということです。そのため、財宝カードを使わずに属州獲得をする手段を用意する必要があります。
一般的な方法としては仮想金を生み出すアクションカードで8金を出す方法です。
例えば、村-村-村-民兵-民兵-民兵-民兵 と使用することで8金を出すことができます。
ただ、この方法だと必要なカードの枚数が多くなり過ぎてしまい、通常通りプレイしている人に負けるということが起きてしまいます。
そのため、現実的には以下のような手段を使って、策士ループを行う必要が出てきます。
- どうにかして財宝カードを使用してから策士を使用する
- 財宝カードなしで属州を集められる体制を作る
ここから、このような手段を取れるカードについて、紹介していきます。
財宝カード使うよ型
先ほど「策士を使用すると手札を全て捨てることになるため、財宝カードでお金を出すことができません。」と言いましたが、そんな制限を取っ払うことのできるカードがたくさんあります。
ここで紹介するのは、そのようなカードと組み合わせる方法です。
闇市場
闇市場を使用することで、アクションフェイズ中に財宝カードを使用することができます。
これにより、「財宝カードが使えない」という策士一番の弱みを克服することができます。
策士2枚と闇市場1枚あればすぐにループを始められるお手軽さも魅力です。
ヴィラ
ヴィラを購入することで購入フェイズからアクションフェイズに戻ることができます。
闇市場同様、財宝カードを使いつつ策士ループを行うことができます。
ヴィラを購入するためのお金が必要な点、ヴィラが無くなると財宝カードが使えなくなる点には注意が必要です。
騎兵隊
騎兵隊も、ヴィラと同じく購入フェイズからアクションフェイズに戻ることができるカードです。
ヴィラの時の注意点に加えて、「騎兵隊購入時に+1アクションされない」点には注意しましょう。
苦労
こちらは、購入フェイズ中にアクションカードが使えるイベントです。
財宝カードを使った後に、このイベントを使うだけでお手軽策士ループが完成です。
2金支払う以外に大きなデメリットがなく、闇市場と同じく非常に相性の良いカードになっています。
博打
博打も、購入フェイズ中にアクションカードを使用できるイベントになります。
村落や風車といった、「手札を捨て札にするカード」がないとなかなか難しいですが、このようなカードがあるときは非常に簡単に策士ループができるようになります。
また、7金2購入が出ている場合は、策士購入→博打使用とすることで策士ループをすることができます。
第二回ドミニオンGPの予選一回戦では、博打と策士を使ったサプライが出題されました。
自分も狙いましたが、auto_ppさんがより素晴らしい構築をされています。
進軍
進軍も、購入フェイズ中にアクションカードを使用できるイベントになります。
博打と同じく、策士を捨て札置き場に送るカードが必要ですが、デッキトップに策士を置かなければいけない制限がない分、博打よりも安定して策士ループができるはずです。
技術革新
技術革新を購入しておくことで、最初に獲得したカードを即使用することができます。
財宝カードを使用後、最初に策士を購入することですぐに策士を使用することができるようになります。
デッキの中に策士が増えていくので、がらくたなど策士を廃棄するためのカードがあると良いでしょう。
習性 + 王笏
王笏は場に存在するアクションカードを再使用するカードです。
前ターンから持続するアクションカードは再使用できず、また通常通り策士を使用すると王笏を捨て札にしてしまうため、一見、策士に対してしようできなさそうです。
しかし、拡張『移動動物園』から追加された習性のカードを使うことで、策士の捨て札効果を使わずに策士を場に出すことができるようになります。
よって、策士を習性を使って場に出す→購入フェイズで財宝カードを使用する→王笏を使用して策士を使用 とすることで、財宝カードを使いつつ策士ループができるようになります!
遅延 + 案内人
めちゃめちゃ複雑なことをします。
複雑すぎてちゃんと伝えられるかわからないので、一発撮りですが動画を用意しました。
一発撮りなのでグダグダな試合になってますがご容赦ください(言い訳)
- 案内人2枚以上、策士3枚を用意する
- 策士を遅延する
- 遅延した策士を使用したターンに案内人をリアクション、そのターンで普通に策士を使う
- ここから毎ターン、遅延した策士を使用→案内人をリアクション→策士の効果を得る→ターン終了時に策士を遅延 することで策士ループを行う
… 正直ネタな気がします。
が、動画だと12T目属州3枚いけてるので、サプライのカード次第では有用かも?
追加ターン型
ドミニオンでは追加のターンを得られるカードがいくつかありますが、追加ターン中はデメリットがあることが多いです。
その追加ターンを「策士を使用する」ために使うという発想があります。
前哨地
手札3枚で始める追加ターンを得られる前哨地ですが、この追加ターンで策士を使うことで弱いターンのデメリットがなくなります。
前哨地を使う場合は、策士は1枚だけで良いというところも利点です。
ただ、確実にループをするためには、画策や星図など、策士をデッキトップに乗せるカードがほしいところです。
三月類さんが前哨地を使った策士ループの動画を公開されていますので、ぜひご覧になってください!
使節団
こちらは、「カードを購入できない追加ターン」を得るイベントカードです。
通常はデッキを廃棄したり、獲得系のアクションカードを使うために使用するイベントですが、追加ターンは策士を打つ絶好の機会になります。
こちらも策士は一枚で良いですが、使節団のターンで確実に策士を打つための準備が必要になります。
手札を捨てるよ型
財宝カードが使えないならば捨てて別のものに変えてしまいましょう!
秘密の部屋?知らない子ですね…
保管庫
手札をお金に変えるだけではなく、2ドローの効果もついており、策士と非常に相性が良いカードです。
策士2枚保管庫1枚ですぐにコンボが始められます(安定のために廃棄は必要)
この戦術は、うりはりさんも記事にしています。
物置
地下貯蔵庫 + ドローなし保管庫というカード。
地下貯蔵庫の効果で策士を探しにいくことができるのも相性○!
策士で捨て札にするカードを残すことも忘れずに。
工匠
工匠は手札を捨てた枚数分のコストのカードをデッキの一番上に獲得できるカードです。
工匠の効果で工匠を獲得する動きを繰り返すことができるようになります!
工匠には+1金を出す効果もあるので、属州購入に必要な金量集めにも繋がります。
まさに拡大再生産!
獲得カード型
必要なカードは財宝を使わず獲得してしまおう!という動きです。
工房や鉄工所などのカードで必要なカードを集めるもよし、改築や拡張などのカードで属州を獲得するもよし、いずれも策士ループと相性の良いカードです。
今回は中でも一番相性の良いであろうカードを紹介します。
強制退去
工房系のカードでは、高コストの勝利点カードは獲得できず、改築系のカードでは、デッキの中に廃棄するためのカードを用意する必要があります。
これらの問題を解決したカードが強制退去です!
策士2枚、強制退去1枚、6コストのカード1枚を用意するだけで属州←→6コストカードの変換を繰り返すことができます!
このままだと2ターンに1枚しか属州を獲得できないため、強制退去2枚と1ドロー2アクションのカードを用意し、1ターンに1枚属州を獲得できるとgoodですね!
策士ループ番付
最後に、策士と相性の良いカードを強いと思う順に並べます。
あくまでかよしいが思うランキングになります!
- Sランク: 闇市場、保管庫、苦労
- Aランク: 物置、ヴィラ、強制退去、使節団、前哨地
- Bランク: 進軍、博打、技術革新、騎兵隊
- Cランク: 遅延+案内人、習性+王笏
ドミニオンプレイヤーよ、策士たれ
たったの銅貨7枚、屋敷3棟から大領主を目指すドミニオンプレイヤーは、皆優秀な策士と言えるでしょう。
そのようなプレイヤーを投影した策士、ぜひ使いこなしましょう!
References
↑1 | いずれもターン開始時に得ることができる効果なので、2ターン分の動きを一度にできるという解釈もありますね |
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